「タケシ! あんたバンドバンドって、フラフラ音楽ばっかりやって定職にもつかずに何やってんの!リサイタルだかなんだか知らないけど、そんなロクでもない事やらせるために今まで高い学費払って大学まで行かせたわけじゃないんだよ。わかってんだろうねぇ。ちったあ同級生の出木杉君を見習ったらどうだい、あの子は東大出て、今はりっぱな商社マンじゃないかい!」
「だけど母ちゃん、幼稚園や小学校の頃は学校でも音楽は大事な科目だったじゃんかよお。情操教育とかいってさぁ。まわりのやつらだって、みんなピアノ習ってたじゃないか。おいらは止めないで音楽を続けたんだぜ。おいらはロックで21世紀のベートーベンでエルビスなアマデウスになりたいんだよ!」
「へりくつばっかりこねて金髪長髪バカ息子。このゴクツブシがーーー!」
「イテテテテ。ごめんよぉ、母ちゃ〜ん、、、」
なんちゃって。
Kだす。
音楽 is 娯楽?
音楽 is 趣味?
音楽 for 余暇?
ノォォォォ!
音楽 is 芸術。
音楽 is 学問。
音楽 has 体系。
音楽 has 歴史。
清く正しく美しく。
音楽は人類が生み出した英知なのです。
エッヘン。
「歌はいいねえ。
歌は心をうるおしてくれる。
リリンの生み出した文化の極みだよ。」by 渚カヲル
やってくれました、坂本龍一教授の新番組。
NHK教育「スコラ 音楽の学校」。
http://www.nhk.or.jp/schola/gaiyou/index.html
音楽の歴史、発展、展望に関する有識者を招いての対談。
音楽を志す中高生たちとのセッションを交えたワークショップ。幅広い時代、地域、ジャンルにまたがる音楽を体系的に学問する画期的音楽番組。
第1シーズンは「バッハ」「ジャズ」「ドラムとベース」の3テーマをとりあげて放送。
んーーー、なんかいいじゃないですか。
第1回の放送を視ましたが、ワクワクですよ、今後の展開。
きっとジャイアンも母ちゃんにこの番組をみせていることでしょう。
他力本願かもしれないけど、こういうアカデミックに音楽を語る番組があること。ややもすれば商業的/娯楽産業的な側面が過度に強く出てしまう「音楽」を背筋正しくピッとさせてくれるコンテンツがあることは、なんか嬉しい。
例えば、インド音楽と数学・天文学・宗教との関係とかね。
例えば、具体的な医学的治癒力を持つ音楽の効果とかね。
実は語りはじめたらキリがない由緒正しき学問としての音楽の側面。
ロックやポピュラーソングだって例外ではないわけですよ。
興味があったら、是非みてほしい K's レコメンドなのです。
そして、もう一番組。
CSフジ next「憂鬱と官能を教えた学校」by 菊地成孔&大谷能生。
http://www.fujitv.co.jp/otn/b_hp/910200038.html
同タイトルの二人の共著をモチーフに、音楽理論、Jazz, Pops, Soul, Funk, Hip Hop などが生まれた歴史的背景、20世紀→21世紀の商業音楽の持つ構造と展望などを考察するという、これまたアカデミックな番組なのだ。
なのだ。
なのだ、、、 が、、、
しかし、、、CSフジ next は契約してないから、みれないの〜 (涙)。
なんかさあ、友達のロックンロール大好きモミアゲロッカー革ジャンボーイズのTriol3人衆が生徒で収録に参加してるっていうし。羨ましい。嗚呼。
なにはともあれ。
胸はってロック。
人類の英知、歴史、創造的生産。
Viva 音楽っつうことで。
Keep On Rollin' ですよ。
今日も明日も明後日も。
ボェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
K.
PR