しらすぼし。
ちりめんじゃこ。
スーパーの海鮮食品売り場、乾燥度が高いのが一般的に「じゃこ」だ。
鰯の稚魚。
栄養価が高く、大根おろし&ポン酢と共に食すと白飯がンーーーマイ。
うずらの卵を落として、一味唐辛子をパラリ。青のりもグー。
じゃこはすごい。
エポキシで固められたフレットレス指盤のネックが装着されたフェンダージャズベース。縦横無尽なフィンガリングから繰り出される多彩なワクワクフレージングとミュート音にからめながら叩き出すリズムはうねるうねる。
楽曲の完成度の高さや演奏家としての卓越したテクニックもさることながら、なんといっても、じゃこの凄さは彼のトーン(音質)、そしてアンサンブルの中でもひときわギランギランと輝くプレゼンス(存在感)にある。
ビッグバンドのブラス隊による重厚なサウンドにも決して埋もれることなく、むしろそれらをバックグラウンドに従えてトビウオのように跳ね回る、躍動ベース。
管楽器のソロ演奏中も、伴奏にまわっているじゃこの音にスポットライトが当たり続ける。決して途切れることのない、じゃこのプレゼンス。凌駕し、弾け続けるじゃこ。
John Coltrane。
Jimi Hendrix。
じゃこ。
数多くのフォロワーを生み出したじゃこのベーススタイルだが、彼のプレゼンスに匹敵するまでに昇華された例をまだ知らない。
パットメセニーの作品に参加し、自らのソロアルバムを世に出した時、彼はまだ25歳ぐらいだったそうだ。
うわぁ、25歳だって、あの音。
25歳までに、あなたは何十年分の音修行をしたのでしょうか。
すごいな、じゃこ。
うす切りのねぎ、みじん切りのにんじん、卵、白米。
熱々のフライパンに胡麻油、たっぷりのじゃこと共に投入して強火でパラパラになるまで炒める。塩、こしょう、醤油で味をととのえて出来上がり。
ンーーーーマイ、じゃこ!
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