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ただがむしゃらに走り続けてきた10年Vol.14~Ruby Tuesday~

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とあるステージ設営の会社でアルバイトをしていたときに、

アメリカ出身のバンドマン「Kenny」にであった。

彼のバンドが渋谷でイベントをやるということで、

さっそくメンバーで見に行ったのだ。

そこは、渋谷の道玄坂を少しあがり、

あやしいホテル街の一角にひっそりとたたずむ、

小さな小さなミュージックBARだった。

そのBARこそ、渋谷「RUBY ROOM」だ。

Kennyは兄Owenとバンドをやっていて、ドラムをやっていたが、
ギターと歌が上手なナイスガイだった。

彼に紹介され、初めて渋谷RUBY ROOMの毎週火曜日に行われている
「OPEN MIC」に参加した。

当時はお客さんも、アーティストも、数人しかいなくて、閑散としていた。

当時のバーテンをやっていた「MASA」くんが、
初めてのRUBY ROOMでの演奏直後に、俺たちに酒をおごってくれて、

「絶対また来週もきてください!!めちゃめちゃかっこよかったっす!!」と
絶賛してくれたのだ。

3ピースバンドになり、バンド名も「バンキンガール」に改名し、

ゼロからのスタートをやりたいと思っていた俺たちにとって、

ここ渋谷RUBY ROOMはまさにうってつけの場所だった。


外国人が経営するこの小さなBARには、さまざまなミュージシャンが
演奏する場所を求めてやってくる。

アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、
アイルランド、スウェーデン、、、、、、。

本当に世界各国から日本にやってきた人たちが、
口コミでRUBY ROOMに集まってくるのだ。

お客さんも、演者もほぼ8割が外国人で、
ここは本当に日本なのか??と思ってしまうほどだった。

好き嫌いがはっきりしている外国人のリアクションは、
俺たちにとって新鮮で、やりがいがあった。

言葉の壁。

日本語の歌では伝わらないのではないか。

最初は、やはりそれが心配だったが、

毎週出演していくうちに、徐々にお客さんの心をつかんでいく
自分たちがいた。

ステージなのだ。ライブなのだ。
その激しい動きや、顔の表情、そしてメロディーで、確実にお客さんにつたわるのだ。

俺たちは毎週必ず出演した。

雨の日も台風の日も、必ず毎週火曜日夜10時に出演というスタイルを
やり続けた。そして、会う人会う人に、9曲入りのフリーCDを配りまくった。


3曲15分のステージ。

半年もたたないうちに、火曜日のRUBY ROOMの夜10時は
お客さんで一杯になっていた。

「ワンモア!ワンモア!」とアンコールまでもらえるようになり、
必ず演奏し続けた「本当の気持ち」を、外国人のお客さんたちが
覚えてくれて、一緒に歌ってくれるまでになったのだ。


俺たちはこの現象に酔いしれていた。


この小さな小さなRUBY ROOMの中では、まさに王様気分になっていった。


決まってこの火曜日は、夜10時のライブを終えると、夜更けまで
RUBY ROOMに入り浸っていろんな人とフリージャムセッションを
やったり、音楽の話で盛り上がったりしたものだった。

俺たちの演奏時間くらいに来店し、23時~から必ずサインアップして
演奏するバンドがいた。

そのバンドは、曲を一切決めず、ステージ上ですべてを作り出す、
スーパーセッションバンドだった。

俺たちは、彼らの演奏に毎週釘付けになったものだった。

毎週毎週繰り出される多種多様なサウンドとリフ。3ピースバンドの
そぎ落とされたシャープなグルーブ。
かと思えば、本当に3ピースバンドなのかと思わせるほどの
広がりと壮大な世界観を音で表現することも出来る彼らの演奏は、
毎週楽しみの一つだった。

そのバンドこそ、現在のバンキンガールのギター「Kくん」が率いる
「SHAMANS」だった。

Kくん、音楽ジャーナリストの「U氏」、オーストラリア人の「ジェシー」からなる
この3ピースバンドとの出会いは本当に大きかった。



そして、すべてのアーティストの演奏終了後に始まる、
お決まりのフリージャムセッションでの出来事だった。

俺たちバンキンガールでジャムをやっていたときのこと。

お客さんから「本当の気持ち」が聴きたいとリクエストがあった。

そのときに、Kくんがギターを抱えて、飛び入り参加してきてくれたのだ。

そして、完璧に弾きこなし、コーラスでハモリを入れてくれた。

そのときに、まるでもう一人の自分が歌っているような感覚を覚え、
カラダに電気が通るような衝撃に襲われた。

「この人はすごい」

ギターの腕はさることながら、コーラスの相性がぴったりだったことに
なにより驚いたのだ。

それ以来、病み付きになってしまい、たびたびRUBYのステージ上から
Kくんにアイコンタクトで、飛び入り参加を要請するようになっていった。


2005年、

武者修行としてはじまったRUBY ROOMでの15分のステージ。

2006年に入り、夏を迎えるかというころになると、

武者修行の場から、完全に「居心地のいい場所」になっていた。


このままではいけない。

本当に素敵な場所だけに、

俺はそこに安住してしまうことを恐れた。


そんなころ、バンキンガールの転機となる出来事が。



つづく。
 
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シャーマンズ

http://jp.myspace.com/shamans3

シャーマンズ、ひっそりとライブ音源&ライブ映像公開中、、、。みんなにはないしょだぞ!
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