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シカゴ


どもども、Kです。

今日は、音楽の「小節」の話を少々。


僕らが日常接している音楽、
結構なんだかんだ規則的です。
経験則的に「お約束」な感じがほとんど。

あっ、小節の長さの話ね。

8分の8拍子とか、4分の4拍子とか、4分の3拍子とか、
遠い昔に音楽の授業で習ったこと。
その拍子に基づいて、小節が決まっていく。

そんで、小節の中にリズムやメロディーをあてはめていって
曲の構成要素ができあがっていく。

例えば、「ドーはドーナツのドー、レーはレモンのレー」みたいにね。


そうするとね、大体の楽曲がキリの良いところ(と感じるところ)で収まるように、繰り返す数が決まってるんです。

4回繰り返すとか、8回繰り返すとか。

「シは幸せよ」ときたら「サァ歌いましょ〜」でしょ。
ドから数えて、ちょうど8個のかたまりで安定するんですね。


そうやって、身の回りの音楽(コンビニで流れてる音楽とかでOK)の

繰り返し 構造

を指で数えてみると、ほとんどが4とか8で区切られているのが分かるはず。不思議なくらいにね。ちょっとはみだしたり足りなかったりしても、おおむねが偶数のはずだよ。


なんでだ〜??


たまに変拍子と呼ばれている曲を聴くと変な感じがするはず。5拍子、7拍子、9拍子とかの奇数回で区切られる楽曲。

普通に踊ろうとしても、アレアレーーー!? ってなる。

さらに8拍子で基本メロディーが3回繰り返し、2小節だけ7拍子をはさむ、、、なんて曲があったら、困惑です。

約束と違うジャーンって思うはず。


アフリカの歌でポリリズムという複合リズムを使用しているものがあって、一人は8拍子、別な人は9拍子で歌い、さらにその上に時折6拍子の繰り返しフレーズが乗ってくる、、、なんてものもある。

初めて聴くと、別な時空に連れていかれたような ?? な気持ちになるけど、何回も聴いていると慣れてきて不思議な高揚するトリップ感を味わえる。
(そうなると病みつきです。)

耳に慣れてる8拍子、フレーズ8回繰り返しの規則性の中に、5拍子のフレーズをリピートさせたりね。

独特の楽しさが味わえます。



しかし、それも規則性があってのこと。

演奏している本人、そう例えばバンドの中で歌を歌っている人、が勝手気ままに繰り返す小節の回数を4から5に変えちゃったり、8から10に変えちゃったりしたら困ったことになるよね。

「この人は大体において5でくるでしょう」とあたりをつけたら、ノーマルな感じで4回しか繰り返さないで次のフレーズに行ったりね。

その日の気分で「お約束」を変えられたら大変だ。

特に歌の人が変えちゃって、伴奏している人が合わせられなかったら、伴奏が間違ってることになっちゃうから。


古いブルースの曲で、よくある話なんです。

Muddy Waters とか John Lee Hooker、Lightnin' Hopkins など。

もともとアコースティックギターを一人で弾きながら歌うブルースの初期型は自分で勝手に繰り返す数を決められるので、そういう歌の癖がついている人が多いようだ。


だから、そんな大御所のバックについてバンドで演奏する若手なんか、もう大変ですよ。演奏中に歌に合わせられなかったら、ステージ上でギロリと睨まれて、後でヤキ入れられて、ギャラもらえずに「お前、クビ!!」ですから。

そんなねー、本人の勝手気ままなお約束破りの進行についていくんだから、不条理だよね。上手に合わせられなかったらクビだから、ドキドキ1000%ですよ。


そんなスリルが演奏ににじみ出るから、音源を聴いている僕らも手に汗を握ってしまうのです。あー病みつき。


若手ベース  「オゥ、もうわかんね。1小節目か8小節目か(涙目)」

大御所シンガー「4か5のどっちかだ、バカヤロウ(怒)」






これぞ「イチかバチかの シカゴ (4か5)ブルース」!



おあとがよろしいようで、、、


K.
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